情報通信技術（ICT）の進歩は、過去半世紀で世界や社会を変え、そして大学、短期大学、高等専門学校および大学共同利用機関など高等教育・学術研究機関の教育・研究・経営も大きく変えようとしています。キャンパス自身も従来の物理的なキャンパスからサイバーキャンパスとも呼べる時間と空間を超えた新しい形態で実現することも可能になっています。この中で、「学問の自由」、「高度の知識や教養の伝承」、「高度な技術や知識に関する情報の蓄積」などこれまで高等教育・学術研究機関等が担って来た社会的な存在意義や責任も改めて問い直されています。また、少子化や国際的な競争及び厳しい国家財政の下で、高等教育・学術研究機関の経営の効率化も大きな課題となっております。

本協議会は、定款にも謳っておりますように、「高等教育・学術研究機関における情報通信技術を利用した教育・研究・経営の高度化を図り、我が国の教育・学術研究・文化ならびに産業に寄与する」ことを目的としております。

具体的な事業としては、

1. 高等教育・学術研究機関の教育・研究活動および経営戦略に資する情報の収集・共有。
2. 情報通信技術の利用に関するファカルティデベロプメント・スタッフデベロプメント等、人材育成・能力開発に関する連携・協力。
3. 情報通信技術を教育・研究・経営等の高度化に利用する手法に関する研究および調査。
4. 研究発表会および講習会などの開催。
5. 高等教育・学術研究機関における情報通信技術の利用に関する政策の提言。
6. 高等教育・学術研究機関における情報通信技術の利用を推進する国内外の機関・団体との連携・協力。
7. 標準化および共通化の推進、ならびに普及啓発。
8. その他、目的を達成するために必要な事業。

を計画しております。

高等教育・学術研究機関における情報通信技術を利用した教育の質の向上、研究力の強化、経営の改善に貢献することを目指した活動を幅広く行います。このような事業を推進する為に、各種部会を設置して活動を展開して参ります。CIOなどの機関の経営陣から現場の教育者・研究者さらにはその活動を支える技術職員や事務職員も参加できる情報交換・研鑽の場を作って参ります。また、必要に応じて個人や関連企業の皆様も自由にご参加いただける活動も企画いたします。従来の関連諸団体の活動の枠組みを超えた新しい動きへと発展させ、我国の高等教育や研究の高度化に大きく貢献できる組織となることを目指しております。

本協議会の設立の趣旨をご理解いただき、設立形態の違いを超えて多くの高等教育・学術研究機関のご参加をご検討頂きますようお願い申し上げます。

本協議会は、法人が会員となる仕組みのために多くの機関の皆様には、入会の手続きでは、様々なご苦労をおかけしております。今後、会員としてのご参加をご検討いただく法人の皆様には、問題点等がございましたらご遠慮なく事務局にご相談いただき、積極的にご参加をご検討いただきますようお願い申し上げます。